三極管

買ったものを書きます

『レディメイド未来の音楽シリーズ CDブック篇 #01 夜遊びに疲れてしまった』

すっかりCDを買うこともなくなってしまった2020年代、買うにはそれなりの「理由」が欲しくなる。

一つはコンピレーションアルバムであること

原盤を持つレーベルコンピを除くと、ライセンスされてリリースされるコンピレーションアルバムは、そのライセンスに期限が有るため、過去の良質のコンピレーションアルバムが配信されることはめったに無い。コンピレーションアルバムは、配信には期待できない。

もう一つはギミックが有ること

この”レディメイド未来の音楽シリーズ CDブック篇”は、これまで7インチでリリースされてきた音源に加えてブックレットが付属する。そう、やはりフィジカルな手触りが何らかの形で有るようなものでなければ、”買う”理由にはならない。

7インチでも12インチでもレコードを買う、という行為もそれに含まれると思うけど、未だかなりの枚数のレコードを保持する自分ですらターンテーブルをオーディオから外してずいぶん経つ。ちょっと今更レコードを収集するのは、躊躇してしまう。もうテクノの12インチシングルを買う時代ではないのだし。

というわけで、CDを買う理由が久しぶりにできた。シリーズはしばらく続くらしい。楽しみだ。

曲の感想……それは自分で聴いて確かめてほしいな。