『三体』三部作でここ数年楽しませて頂いた劉 慈欣の短編(中編?)集。
- 流浪地球
- ミクロ紀元
- 呑食者
- 呪い5・0
- 中国太陽
- 山
どれもスケールが大きいというか、映像が目に浮かぶというか、想像力を掻き立てさせる仕掛けになっているところが良い。
『三体』は、「それ同じ小説に全部入れる?」というくらいアイディアが詰め込まれていたけど、中編なのでワンアイディアで引っ張っているところは『三体』よりも読みやすいと思った。
表題作の『流浪地球』は、『流転の地球』という邦題で映画にもなっていて、Netflixで見ることができる。小説のストーリーを全部再現していなくて、地球脱出のところまで一気に端折っているというか、小説の設定をベースにした別物っぽいものになっているけど、これはこれで面白い。とにかく作り込みがすごくて、邦画では見られない密度の高い映像がすごい(でも、トラックのあのハンドルはいくらなんでも運転しづらそう...)。
https://www.netflix.com/jp/title/81067760
もう一冊『老神介護』も同時に出版(本来1冊にしたかったものをボリュームから2冊に分けたとのこと)。
次はこちらを読みます。